フィリピンの送り出し機関ランキング5選:人事担当者のための優良機関選び

送り出し機関 フィリピン ランキング

近年、日本の多くの企業で人材不足が深刻化し、その解決策として外国人材の雇用が注目されています。

特にフィリピンは、親日的な国民性、高い英語力、そして豊富な若年層人材を背景に、技能実習生や特定技能の送り出しにおいて主要な国の一つとなっています。

しかし、フィリピンには数多くの送り出し機関が存在し、その中から自社に最適な会社を選び出すことは、人事担当者様にとって大きな課題ではないでしょうか。

本記事では、フィリピンの送り出し機関5選をご紹介するとともに、人事担当者様が優良な団体を見極めるために必要な情報とチェック事項を徹底的に解説します

問い合わせから雇用、そして日本でのサポートまで、一貫して信頼できる送り出し機関を選ぶためのポイントを詳細に解説します。

貴社の事業を成長させるための外国人材雇用を成功させるために、ぜひ本記事をご活用ください。

目次

送り出し機関の基本:フィリピンからの外国人材雇用の制度と流れ

フィリピンの国旗

送り出し機関とは?その役割と人事担当者にとっての重要性

送り出し機関は、日本の企業が外国人材を受け入れる際に、海外での人材募集、日本語教育、技能訓練、出国前の各種申請手続き、そして日本への送出を行う団体です

彼らは人材の選定から教育、そして日本への送り出しまでを一貫してサポートする、外国人材雇用において不可欠な存在です。

人事担当者様にとって、信頼できる送り出し機関との提携は、人材確保の安定性、雇用後のトラブル回避、ひいては企業の事業発展に直結するため、その選定は極めて重要な業務の一つと言えます。

技能実習制度と特定技能制度の理解

日本が外国人材を受け入れるための主要な制度として、「技能実習制度」と「特定技能制度」があります。

人事担当者様はこれらの制度を正しく理解し、自社の雇用ニーズに合った制度を選択することが必要です。

技能実習制度

日本の産業技術や知識を海外に普及させることを目的とした制度です。

技能実習生は日本で働きながら技術を習得し、帰国後にその経験を母国で活かすことが期待されます。

在留期間は原則3年(優良な場合は最長5年)で、対象職種が限定されています。

特定技能制度

日本国内で人材が不足している特定の産業分野において、即戦力となる外国人材を受け入れるための制度です。

在留期間は最長5年で、技能実習制度よりも幅広い職種で雇用が可能です。

送り出し機関は、これらの制度に則り、適切なビザの取得を支援し、日本での就労を円滑に進めるための手続きを行います。

フィリピンの送り出し機関選定の重要なチェック事項:人事担当者の視点から

書類に認定印を押している場面

認定の有無と公式登録の確認

フィリピンの送り出し機関は、フィリピン政府の管轄下にあるフィリピン海外雇用庁(DMW: Department of Migrant Workers, 旧POEA:Philippine Overseas Employment Administration)から正式な認定を受けている必要があります

この認定を受けていない団体は、違法な送り出しを行う可能性があり、貴社にとって大きなリスクとなります。

必ずDMWの公式サイトで登録番号を確認し、正規の機関であるかをチェックしてください。

これは、企業のリスク管理上、最も重要な事項の一つです。

実績と評判:信頼できる機関を見極める

過去の日本への送り出し実績は、送り出し機関の信頼性を測る上で非常に重要です。

特に、貴社が求める職種や人材像に近い実績があるかを確認しましょう。

実績過去の技能実習生や特定技能の送り出し数、日本の受け入れ企業や監理団体との提携実績などを確認します。
評判可能であれば、実際にその送り出し機関を利用したことのある企業や監理団体に問い合わせて、生の情報を収集することをお勧めします。
インターネット上のレビューやニュースなども参考に、客観的な評価を検索してみましょう。

日本語教育と技能訓練のサービス内容

外国人材の日本での適応力は、送り出し機関が提供する教育の質に大きく左右されます。

スクロールできます
日本語教育日常生活だけでなく、職種に応じた専門用語やビジネス日本語にも対応できるレベルの教育がされているかを確認しましょう。
N4レベル以上の日本語能力を持つ人材を送り出しているか、その実績はどうか。
技能訓練貴社が求める職種に必要な専門技能の訓練が行われているかを確認します。
例えば、介護分野であれば、入浴介助や移乗介助などの実技訓練が十分にされているか、建設分野であれば、特定の技術(溶接など)の習得状況はどうかなど、詳細を確認することが必要です。

費用体系の透明性とサポート体制

送り出し機関によって費用体系は様々です。

初期費用、人材紹介費用、出国後のサポート費用など、すべての費用項目が明確に提示されているかを確認し、不透明な追加費用が発生しないかを事前に確認することが重要です。

複数の機関から見積もりを取り、比較検討することで、適正な費用でサービスを受けられる会社を選びましょう

また、日本への送出後も、外国人材が安心して就労できるよう、生活面や精神面でのサポートが提供されるかどうかも確認すべき事項です。

フィリピンの優良送り出し機関:人事担当者のためのランキング5選

1,2,3のランキング

総合的なサービスで評価される機関

このセクションでは、日本への送り出し実績が豊富で、信頼性の高いフィリピンの優良送り出し機関の一部をご紹介します。

これらの団体はあくまで例であり、最終的な選定にあたっては必ずご自身で直接お問い合わせいただき、詳細な情報をご確認ください。

PALS PLACEMENT & GENERAL SERVICES, INC. (PALS)

長年の実績を持つフィリピンの総合的な人材派遣会社です。

日本をはじめ、中東、アジア各国へ多様な職種の人材を送り出しています。

特に、日本への技能実習生や特定技能外国人の送り出しに力を入れており、日本語教育にも注力しています

特徴
  • 候補者のスクリーニングから日本語教育、ビザ申請サポートまで一貫したサービスを提供。
  • 日本企業との提携も多く、日本側のニーズを深く理解していると評価されている。
  • 介護職などの専門職種にも対応可能。

FAITH PLACEMENT AGENCY (FAITH)

フィリピンに拠点を置く人材派遣・紹介会社で、特に日本への技能実習生・特定技能外国人の送り出しで知られています。

候補者の日本語能力向上に力を入れており、質の高い人材育成に定評があります

特徴
  • 厳選された候補者のみを対象とし、徹底した日本語教育と専門スキル教育を実施。
  • 入国後のアフターサポートにも力を入れており、日本での生活や業務への適応を支援しています。

JINZAI KENKYUJO, INC. (JINZAI)

日本語で「人材研究所」と名付けられているように、日本市場に特化した人材送り出しを行っている機関です。

日本企業が求める人材像を深く理解し、それに合致する候補者の育成・紹介に強みを持っています

特徴
  • 日本語能力だけでなく、日本のビジネスマナーや文化に関する教育にも力を入れている。
  • 介護、製造、農業など幅広い職種に対応しており、特定技能・技能実習の両制度において実績がある。

GRAND PLACEMENT & GENERAL SERVICES CORPORATION

フィリピン労働雇用省(DOLE)から認可を受けた実績豊富な送り出し機関です。

日本を含む世界各国へ人材を派遣しており、そのネットワークの広さも特徴です

特徴
  • 厳格な選考プロセスと質の高い教育プログラムを通じて、優秀な人材を育成。
  • 企業からの様々な要望に応えられるよう、柔軟な対応を心がけている。

ABBA PERSONNEL SERVICES, INC.

国際的な人材派遣サービスを提供する企業で、日本市場への送り出しも活発です。

看護師、介護士、IT技術者など、専門性の高い人材の派遣にも対応しています

特徴
  • 厳格な採用基準と徹底したトレーニングにより、質の高い人材を育成。
  • 日本での就労に必要なビザ申請や各種手続きに関する豊富な知識と経験を持っている。
重要事項

上記はあくまで参考情報であり、各機関のサービス内容や実績は常に変動する可能性があります。

必ずご自身で各機関の公式サイトを訪問し、直接問い合わせ(電話、メール、問い合わせフォームなど)を行い、最新かつ正確な情報を取得してください。

特に、日本語での対応が可能か、料金体系が明確か、貴社の求める職種に対応しているかなどを念入りに確認することが重要です。

日本の監理団体との提携状況の確認

送り出し機関と日本の監理団体との連携は、外国人材の日本での生活や就労に大きな影響を与えます。

安定した提携関係を持つ機関は、日本での外国人材のサポート体制も整っている可能性が高く、何か問題が発生した際にも迅速な対応が期待できます。

監理団体の一覧や、その団体が提携している送り出し機関の情報も合わせてチェックしましょう

外国人材雇用を成功に導くための人事戦略ポイント

雇用面接の様子

送り出し機関と監理団体との密なコミュニケーション

外国人材雇用の成功には、送り出し機関、そして日本での監理団体との密な連携が不可欠です。

貴社の雇用条件、期待する人材像、受け入れ体制などを明確に伝え、定期的な情報共有を行うことで、ミスマッチを防ぎ、スムーズな雇用を実現できます。

問い合わせや相談を躊躇せず、積極的にコミュニケーションを図りましょう

日本での受け入れ体制の整備

外国人材が日本で安心して働き、生活できる環境を整えることは、雇用の成功、そして定着率の向上に直結します

人事担当者様は、以下のポイントをチェックし、受け入れ体制を整備しましょう。

住居の確保

清潔で安全な住居を提供します。

生活/日本語のサポート

日本語学習の機会提供、生活に関する相談窓口の設置、ゴミの分別や公共交通機関の利用方法などの説明。

職場環境の整備

多文化共生を意識した職場環境の構築、日本人従業員への異文化理解促進、ハラスメント防止策など。

行政/手続きのサポート:転入届、銀行口座開設、携帯電話の契約などの手続きを支援します。

法令遵守とリスク管理の徹底

外国人材の雇用においては、出入国管理法、労働基準法、技能実習法など、様々な法令を遵守することが必要です

不適切な雇用は、貴社に大きなリスクをもたらします。

適切な在留資格

技能実習生や特定技能など、外国人材の在留資格に合った業務を割り当てましょう。

労働条件

日本人と同等以上の労働条件(賃金、労働時間、福利厚生など)を確保し、不当な労働を強制しないよう徹底します。

定期的なチェック

送り出し機関や監理団体からの情報も参考に、常に最新の法令情報をチェックし、適切な対応を行いましょう。

長期的な視点での人材育成と定着

外国人材を一時的な労働力としてではなく、貴社の事業を支える長期的な人材として育成していく視点が重要です

定期的な面談、キャリアアップの機会提供、日本人従業員との交流促進などを通じて、外国人材のモチベーションを維持し、定着に繋げましょう。

彼らが安心して長く働ける環境を整えることが、貴社の事業の持続的な成長に貢献します。

送り出し機関に関するQ&A

FAQと書かれた木のブロック

送り出し機関選定の際に、最も重要視すべきポイントは何ですか?

最も重要視すべきポイントは、その機関がDMW(フィリピン海外雇用庁)から正式な認定を受けているか、そして日本への送り出し実績が豊富であるかという点です。

これらは、貴社が安心して外国人材を受け入れるための最低条件となります。

その上で、貴社の職種や人材像に合った日本語教育・技能訓練を提供しているか、透明性の高い費用体系であるかなどを比較検討することが必要です。

費用はどのくらいかかるものですか?

送り出し機関や職種、人材のスキルレベル、提供されるサービス内容によって費用は大きく異なります。

一般的には、人材の募集、選考、教育、出国前手続きなどを含め、一人当たり数十万円から百数十万円程度の費用が目安となります。

必ず複数の機関から見積もりを取り、内訳を詳細に確認し、納得した上で契約を締結することが重要です。

人材の日本語能力はどの程度を期待できますか?

多くの送り出し機関は、日本語能力試験N4レベル以上の人材を送り出しています。

特定技能の人材であれば、N4合格が必要な職種も多く、高い日本語能力を持つ人材を求める場合は、事前に送り出し機関に相談し、そのレベルの人材育成実績があるかを確認することが有効です。

介護などコミュニケーションが特に必要な職種では、N3レベル以上を求める企業も増えています。

送り出し機関の詳細な情報や連絡先はどのように入手できますか?

DMW(フィリピン海外雇用庁)の公式サイトで、認定を受けた送り出し機関の一覧を検索できます。

また、日本の監理団体のサイトや、外国人材雇用に関する情報サイトでも、提携している送り出し機関の情報が掲載されていることがあります。

直接電話や問い合わせフォームから相談してみるのも良いでしょう。

ベトナムなど、他の国の送り出し機関と比較してフィリピンの送り出し機関の特徴はありますか?

フィリピンの送り出し機関の大きな特徴は、人材の日本語能力の高さと、英語でのコミュニケーションが可能である点です。

また、親日的な国民性が高く、日本の文化や習慣への適応が比較的スムーズに進む傾向があります。

ベトナムや他の国の送り出し機関もそれぞれ強みがありますが、フィリピンは日本との親和性が高く、スムーズな雇用に繋がりやすい選択肢の一つと言えるでしょう。

送り出し機関選びは未来への投資

履歴書と面接の様子

フィリピンの送り出し機関選びは、人事担当者様にとって、単なる人材確保の一環ではなく、貴社の事業の未来を拓くための戦略的な投資です

本記事でご紹介したポイントを参考に、DMWの認定有無、豊富な実績、質の高い日本語教育・技能訓練、透明性の高い費用体系などを総合的にチェックし、貴社に最適な送り出し機関を見つけてください。

信頼できる送り出し機関と密に連携し、外国人材が日本で安心して活躍できる環境を整えることで、彼らは貴社の事業に新たな活力を与え、持続的な成長を可能にしてくれるでしょう。

外国人材雇用を通じて、日本の社会と海外の人材が共に発展できる未来を築き、貴社の事業をさらに飛躍させていきましょう。

送り出しカフェでは、フィリピンの人財をお探しの企業様が希望の人財と出会えるようにまた、日本に働きに来られた外国人が安心して末永く働けるように、下記3点をお約束します。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
 日本語eラーニングシステムを開発、1万人超の外国人が日々学習中

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